- Satechiの新型USB-Cハブ「V3」の詳細(スペック、外観、機能など)
- Satechiの新型USB-Cハブ「V3」の進化ポイント(「V2」と比較して)
- Satechiの新型USB-Cハブ「V3」の使用感
オフィスワーカー、在宅ワーカーともに仕事の効率を上げたり、デスク周りをスッキリさせたりするのに必要になってくるのがUSB-Cハブ。
ハブを使用することで
・ケーブル1本をPCに繋ぐだけで給電からモニター出力、他デバイスからのデータ転送などが可能になる
・MacBookのようにポートが少ないPCと一緒に使うことでポートを拡張することができ、PC本体の使い勝手をさらに良くしてくれる
といった効果を享受することができます。
本記事ではAppleと同じくカリフォルニアに拠点を置く「Satechi」から4月に新登場したUSB-Cハブ「V3」をレビューしてきます。
HDMIやSDカードリーダー、イーサネット以外のポートはすべてタイプCというタイプCに振り切ったハブになるので、
・タイプCポートを拡張したい
・ドッキングステーション的な役割で使用したい
・デスク周りを整えていくにあたって格好良いハブが欲しい
と言った方の参考になれば嬉しいです。
- ドッキングステーションとして使える
- SDカードリーダーがUHS-Ⅱ対応なので写真や動画データの転送を高速で行える
- タイプCポートが「5つ」あって便利
- 高級感があって格好良い
- 価格が高い
- 給電用のポートが背面にあったらベストだった
Satechi/新型USB-C 8 in 1ハブ「V3」:開封の儀
僕がSatechiを好きな理由はデザインが圧倒的に格好良く、Apple製品との相性が良いから。
実はキーボードもSatechiのものを使用していて、
デスク周りに1つSatechiアイテムがあるだけで雰囲気がガラッと変わる印象があります。
ということで今回のV3もきっと格好良いんだろうなと心躍らせながら開封!
パッケージが良いですね。
中身は本体と簡単な説明書のみでした。
詳しくは後述しますが、筐体が本当に美しい。
Macと並べるとこんな感じ。格好良い!
Satechi/新型USB-C 8 in 1ハブ「V3」:スペック・本体チェック
続いてスペックについて、8 in 1ということで下記の通り全部でポートが8つあります。
・HDMI×1 8K/30Hz または 4K/120Hz
・USB-C ホスト×1 最大85W出力 (PDポート)
・USB-C 3.2 10Gbps×3 (データポート)
・USB-C 3.0 5Gbps×1 (データポート)
・SDカードリーダー UHS-Ⅱ×1
・イーサネット 1Gbps×1
まず正面にSDカードリーダーと10Gbpsのデータ転送が可能なタイプCポートが1つずつあります。
続いて背面。
HDMIポートと10GbpsのタイプCポートが2つ、5GbpsのタイプCポートが1つあり、各ポートの特徴は次の通り。
側面にはイーサネットとハブを動かす給電用のタイプCポートがあります。
僕はイーサネットは使わないので不要でしたが、これがあることでこのハブにインターネット回線を通して有線でネットに接続し、安定した環境下で仕事や作業を行うことができそうですね。
「V2」からの進化ポイント
今回登場したのはV3というモデルとなりますが、一つ前のモデル「V2」との違いを表にまとめてみました。
V3とはポートの種類が異なるので、例えばタイプAポートがあった方が良いという方はV2の方を購入するというのも手かもしれません。
※表は2024年4月24日時点のAmazon商品ページに記載の内容を元に作成
スペック/モデル | V3 | V2(1世代前のモデル) |
---|---|---|
価格 | ¥14,799 | ¥9,379 |
カラー | 3色(シルバー・スペースグレー・ミッドナイト) | 2色(シルバー・スペースグレー) |
対応デバイス | M1 M2 M3 MacBook, M2 M1 iPad, iPhone 15, Microsoft Surface Pro 9/7/4, Lenovo Yoga 720-13IKB, Dell XPS 13 9300, Chromebooks, USB-C Thunderbolt 3/4, USB4 デバイス, Steam Deck ゲームデバイスなど、ほとんどのUSB C デバイスと互換性があります。(*WindowsやChromebookではUSB 3.1 Gen 2, USB 3.2 Gen 2, USB 3.2 Gen 2×1, USB 3.2 Gen 2×2, Thunderbolt 3, USB4, Thunderbolt 4 に対応しているデバイスに対応) ※V2との比較(赤字で表現)は割愛しています。 | MacBook Pro/Air 2018以降/M1/M2/M3, MacBook 2015以降, iMac2017以降, iMac Pro/M1, iPad 10/Pro/Mini 6/Air4,5/M1/M2, Mac Mini2018以降/M2, Mac Studio2022, Surface Laptop 3/Surface Pro 8/Go, Google PixelBook Go, ChromeBook, Galaxy Tab Pro S/ Dexモード, Huawei Matebook などUSB-C Thunderbolt 3-4, USB4 デバイス。 |
ポート数 | 8 | 8 |
ポート種類 | ・HDMI×1 8K/30Hz または 4K/120Hz ・USB-C ホスト×1 最大85W出力 (PDポート) ・USB-C 3.2 10Gbps×3 (データポート) ・USB-C 3.0 5Gbps×1 ・SDカードリーダー UHS-Ⅱ×1 ・イーサネット 1Gbps×1 | ・HDMI×1 最大4K HDMI(60Hz) ・イーサネット ・USB-C×1 パススルー充電(60W), ・SDカードリーダー×1 ・MicroSDカードリーダー×1 ・USB-A 3.0 データポート×3 (最大5Gbp) |
ネック (僕の主観で記載) | タイプAが1つくらいあっても良かったかも? | データ転送が可能なタイプCポートが1つあっても良かったかも |
表の通りV2からV3にかけて全体的に大きく進化していて、ポートの種類も異なればデータ転送速度も改善されています。
▼V2モデル
▼V3モデル ★本記事で紹介
Satechi/新型USB-C 8 in 1ハブ「V3」:実際に使ってみる
見た目が好きすぎて可能な限り「V3」を軸にデスク周りを構築したいと思い、下記の2パターンで使用してみました。
現状は②の方で使っていますが、デザイン性の高さを考慮すると①の使い方のほうが相性が良さそう。
①ハブとして使用
まず1つ目はノートPC単体で作業するときに使用するとこんな感じになります。
ただ、上の写真の状態だとMacに給電できないので実際はPDポートを使って運用する形になると思います↓
コンセントの位置によって向きを変更すると思いますが、僕はPDポートを上にして使いました。
ちなみにノートPCで作業するときは下記のポートを使用
●SDカードリーダー:写真や動画の取り込み
●タイプCポート(10Gbps):iPadなどの充電
②ドッキングステーション的な用途で使用(外部モニターあり)
2つ目はドッキングステーション的な役割で使用するパターンです。
今現在僕はこちらで運用しています。
デスク全体を見渡すとこんな感じです。
ドッキングステーション的な役割で使用するときは下記のポートを使用。
●SDカードリーダー:写真や動画の取り込み
●タイプCポート(10Gbps):iPadなどの充電
●タイプCポート(5Gbps):外付けマイクを使用
●HDMIポート:ディスプレイと接続
Satechi/新型USB-C 8 in 1ハブ「V3」の使用感:良かったところ
実際に2週間ほど使用してみて感じたことをまとめたので参考になると嬉しいです。
ドッキングステーションとして使える
まず1つ目は先ほどの使用シーンの②で紹介したドッキングステーション的な役割で使用できる点です。
8-in-1とポート数が多く、しかもほとんどがタイプCポートになるのでデスク周りで使っているデバイスと接続しやすくて便利。
僕の場合、HDMIと給電用のタイプCポート以外はモニターライトやキーボードへの給電で使用していて、残りをカメラやiPadと接続するときに使用する形で運用しています。
SDカードリーダーがUHS-Ⅱに対応している
特にカメラを使っている方にはありがたい特長だと思います。
SDカードにはUHS-ⅠとUHS-Ⅱという規格があり、後者に対応しているとデータの転送速度が高速に。
下記はSONYのページにまとめられていた内容で概念の理解に役立ったので載せておきます。
ちなみにSDカードがUHS-ⅡでⅡのメリット(データ転送が高速)を活かしたい場合、カードリーダーもUHS-Ⅱに対応している必要があります。
つまり、このV3であればUHS -Ⅱに対応したSDカードを使って高速転送することが可能です。
ちなみにSDカードリーダーだけが欲しいという方には下記がおすすめ!
同じくSatechiのアイテムになりますが、価格が3,000円以下でお手頃。
タイプCポートが「5つ」あって便利
USB-Cハブは他にも色々なメーカーから製品が出ていると思います。
僕はこれまでUGREENの7-in-1ハブを使用したことがあるのですが(下の写真のもの)、タイプCポートが少ない点に課題を感じていました。
というのもカメラやタブレットなどの充電やデータ連携を行う際に使うポートがタイプCだからです。
一方でSatechiのV3はタイプCポートが5つあり、ハブを動かすためのポートを除くと4つもタイプCポートがあります。
ここまでタイプCに振り切ったハブは意外とないので使いやすくて便利です。
高級感があって格好良いデザイン
SATECHIの他プロダクトも同様ですが、デザインがとにかく格好良い。
ブランドロゴの刻印がありますが、これもまた良い。
サッとノートPCを出してこのハブを一緒に使っていたらそれだけでもう格好良く見えること間違いなしです!
ちなみに余談ですが、筐体がアルミ製なのでデスク上に直置きする場合、擦れて傷がついてしまうかもしれません。
僕はその予防として底面の四隅に小さなゴム脚を取り付けました。
滑り止め代わりにもなるのでおすすめです。
使っているとハブ本体が少し熱を帯びてくるのですが、このゴム脚をつけて浮かせることで熱を逃しやすくなるかも?
Satechi/新型USB-C 8 in 1ハブ「V3」の使用感:気になった点
最後に気になった点について2つ紹介します。
給電用のポートが背面にあったらベストだった
1つ目はハブ本体を稼働させるための給電用ポートが側面についている点です。
コンセントの位置、設置場所次第ではメリットになるかもしれませんが、この位置だと大抵の場合下の写真の使い方のいずれかで運用することになると思います。
ハブとして使用する場合はこれでも問題ないですが、ドッキングステーション的な形で運用しようとした場合、デスク上のケーブルを綺麗に逃がしづらかったです。(他にも複数ケーブルを接続するため&デスク後方にケーブルを逃したかったため)
この対策として僕はセリアで購入したL字コネクタを用いて給電用に接続したケーブルをハブと直角に後方へ逃がせるようにしました。
これを間にかませることでケーブルを後方に逃がせるので、デスク上に置いてもケーブル(特に給電用ケーブル)が目立ちにくくなりました。
価格が高い
気になったというよりかは購入にあたって障壁になるかもと感じた点は価格です。
定価だと約15,000円と、USB-Cハブの価格としては高級な部類。
他メーカーの類似アイテムの方が安く買えるので、予算や用途次第ではそちらの方が良いかも。
僕が思うV3がおすすめな人は下記に該当する方です。
置くだけで映えます。安心してください。
タイプCポートが複数あるハブを使いたい方
データ転送可能なポートが4つあるので足りないことはないと思います。
UHS-ⅡのSDカードを使っている方
ハブに備わっているSDカードリーダーがUHS-Ⅱ対応なのとても良いです。
ドッキングステーション的な運用を考えている方
供給可能な電力が多めなので複数デバイスに接続しても問題なく使用できています。
下記は僕の使用方法となりますが、問題なく使えています。
・メインPCと使用方法
MacBook Pro M1(クラムシェルモードで使用)
・使用ポート
HDMI(モニター出力用)、SDカードリーダー(UHS-Ⅱのカードを使用)、タイプCポート(10GbpsのところでiPad mini 6を充電)
まとめ:値段は高いが、さすがSatechi、「クオリティの高さ」と「タイプCに振り切ったポート構成」が魅力の万能ハブ
今日はSatechiさんより提供いただいた最新のUSB-C 8-in-1 ハブ「V3」をレビューしました。
個人的に好きなブランドで、Satechi製品を買っておけばまず間違い無いだろうという信頼があります。
筐体も美しくて格好良く、備わっているポートもトレンドが考慮されていて非常に使いやすくて便利。
値段は定価で約15,000円と高めですが、後悔しない買い物になると思うのでハブを探している方はぜひチェックしてみてください。
- ドッキングステーションとして使える
- SDカードリーダーがUHS-Ⅱ対応なので写真や動画データの転送を高速で行える
- タイプCポートが「5つ」あって便利
- 高級感があって格好良い
- 価格が高い
- 給電用のポートが背面にあったらベストだった
本記事が読者の皆様の「ハブ欲」を掻き立てられていれば幸いです。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
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